書籍名 | グローバル秩序という視点 |
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副題 | 規範・歴史・地域 |
著者 |
松井康浩編 |
判型 | A5判 |
頁数 | 300頁 |
発行年月 | 2010年2月 |
定価 | 5,940円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03227-0 |
ジャンル | 国際関係・外交 |
本の説明 |
地球温暖化、テロ、金融危機などグローバルな問題への対応を迫られる国際社会。国家に基礎をおく既存の国際秩序を超えて、世界をひとつの空間と捉えることは可能か。規範・歴史・地域・市民社会からその問いに答える。 |
目次 |
はしがき 序 グローバル秩序論の諸相 ―帝国論からグローバル国家論へ ◆T◆グローバル秩序への規範的アプローチ 第1章 規範的国際政治理論におけるグローバル 秩序構想 ―「コスモポリタン−コミュニタリアン論争」を手がかり に 第2章 グローバル社会における国連の秩序構築 ―安保理の権威と正当性の問題を中心に 第3章 グローバル秩序の挑戦/グローバル秩序 への挑戦 ―「保護する責任」規範と現場における実 践 第4章 スティムソンのモラリティとアメリカの 戦後国際秩序構想 ◆U◆ヘゲモン/帝国としてのアメリカ合衆国の 形成と展開 第5章 1940年代における米国の太平洋戦略と 「グローバル秩序」 ―「南太平洋委員会」の創設をめぐって 第6章 「招かれた『帝国』」の冷戦プロパガンダ ―トルーマン政権期米国の「『イタリアへの手紙』 キャンペーン」 第7章 ヘゲモニー国家の帝国への志向とその挫 折 ―1961年の米国・ベトナム共和国関係を事例 に 第8章 アメリカ「帝国」形成史からみる移民問題 ―ヒスパニックをめぐる問題の諸相 ◆V◆歴史的帝国から新しい地域主義 (regionalism)へ 第9章 帝国の子ども,国民の子ども ―婚外子からみた帝政オーストリアにおける帝 国−国民秩序 第10章 東アジアにおけるグローバル化と地域統 合 第11章 台頭する中国と東アジア秩序 ―中国の戦略的東アジア共同体論 第12章 ユーロ・グローバリズムと非承認国家問 題 ―OSCEは民族紛争の解決に有効か ◆W◆オルター・グローバリズム ―地域(local)/市民社会の可能性 第13章 グローバルな権力ネットワークと市民社 会 ―水道事業の民営化言説・実践と対抗運 動 第14章 歴史的記憶をめぐるトランスナショナル 市民の萠芽 ―「長生炭鉱の“水非常”を歴史に刻む 会」を事例に 第15章 イスラム主義とその限界 ―インドネシアの事例から 事項索引 人名索引 |