書籍名 | 「一人前」でない者の人権 |
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副題 | 日本国憲法とマイノリティの哲学 |
著者 |
小畑清剛著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 240頁 |
発行年月 | 2010年5月 |
定価 | 3,300円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03267-6 |
ジャンル | 憲法 |
本の説明 |
「一人前」でない者として権力の管理対象とされたアイヌ人、ハンセン病患者、先天性身体障害者らの人権が蹂躙されてきたことを法哲学と憲法学が交錯する地平から批判的に考察する。 |
目次 |
はしがき 第1章 「ねじれ」た日本国憲法? ―大江健三郎・江藤淳・加藤典洋の憲法観 第2章 日本国憲法をめぐる「われわれ」と 「かれら」 第3章 日本国憲法と人間存在の多様性 第4章 日本国憲法に関わる法的コミュニケーションの「歪 み」 ―「ズレ」と「ねじれ」 第5章 アイヌ民族 ―「土地」をめぐるコミュニケーションの「ズレ」による人 間疎外 土地をめぐって―人間疎外の歴史 コミュニケーションの「歪み」の諸相 第6章 在日韓国・朝鮮人 ―「国籍」をめぐるコミュニケーションの「ズレ」による人 間疎外 国籍をめぐって―人間疎外の歴史 コミュニケーションの「歪み」の諸相 第7章 先天性身体障害者 ―「優生」と「環境」をめぐるコミュニケーションの「ズレ」 による人間疎外 優生をめぐって―人間疎外の歴史@ 環境をめぐって―人間疎外の歴史A コミュニケーションの「歪み」の諸相 第8章 ハンセン病患者 ―「愛国心」をめぐるコミュニケーションの「ズレ」による 人間疎外 愛国心をめぐって―人間疎外の歴史 コミュニケーションの「歪み」の諸相 第9章 宗教的少数者 ―コミュニケーションの「ねじれ」が必要となる人間 疎外 原告の「ねじれ」た意図?―人間疎外の歴史@ コミュニケーションの「歪み」の諸相<1> 「ねじれ判決」と「蛇足判決」―人間疎外の歴史A コミュニケーションの「歪み」の諸相<2> 第10章 日本国憲法と「一人前」でない者の人権 ―ゲワース・ロールズ批判 第11章 日本国憲法下における「根源的受動性」 ―合意と共生の相剋 根源的受動性の共約(不)可能性 共通感覚と他者感覚 あとがき |