書籍名 | 憲法と沖縄を問う |
---|---|
著者 |
井端正幸・ 渡名喜庸安・ 仲山忠克編 |
判型 | A5判 |
頁数 | 196頁 |
発行年月 | 2010年7月 |
定価 | 2,200円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03277-5 |
ジャンル | 憲法 |
本の説明 |
積年の課題である米軍基地問題だけでなく、自然、教育、労働、生存権、自治など諸問題を、「憲法から沖縄を」「沖縄から憲法を」という2つの視角を交差させ多角的・実証的に分析する |
目次 |
はしがき 第1章 総論 井端正幸 憲法とは何か/沖縄と憲法 第2章 沖縄と基地(1)―2つの法体系と基地問題 新垣 勉 沖縄における米軍基地の建設/日本復帰と米軍 基地/地位協定の構造的・根源的問題/地位協 定の内容/地位協定の抜本的見直しの必要性 第3章 沖縄と基地(2) ―「国家の安全保障」と「人間の安全保障」の 間で 高作正博 沖縄で続く基地被害の実態/「平和的生存権」と 基地被害/沖国大ヘリ墜落事故と日米両政府の 対応/爆音訴訟と裁判官の判断 第4章 沖縄と基地(3)―軍用地の強制収用問題 徳田博人 憲法29条の概要と土地収用法制/軍用地の土地 収用法制と駐留軍特措法/安保の「軍事的公共 性」対 市民的生存的公共性 第5章 沖縄と自然保護 加藤 裕 環境権論の現代的展開/沖縄での環境訴訟の展 開 第6章 沖縄・平等・家族 上原智子 法の下の平等/平等原則違反が問われた沖縄の 裁判例/家族における個人の尊厳と平等/憲法 24条「改正」の動き 第7章 内心の自由と沖縄靖国訴訟 高橋義人 思想・良心・宗教の自由/靖国訴訟と沖縄/沖縄 と合祀 第8章 表現・歴史・民主政 ―教科書検定と沖縄の「民意」 高作正博 表現の自由と民主政/沖縄戦の「歴史」と教科書 検定/沖縄戦「軍命」削除の違憲性と沖縄の「民 意」 第9章 知る権利と防衛情報 仲山忠克 ―那覇市情報公開決定取消訴訟事件 知る権利と情報公開制度/那覇市情報公開条例 の制定と概要/本件訴訟に至る経緯/本件訴訟 の特徴と基本的争点/判決の内容とその確定/ 本件訴訟で明らかとなった問題点、教訓等につ いて 第10章 沖縄における生存権 高田清恵 概説/沖縄における生存権 第11章 学問の自由・教育権・学習権 高良鉄美 学問の自由/教育を受ける権利・学習権・教育の 自由/教育法制の諸問題/沖縄における学問の 自由・大学の自治・教育権・学習権の問題 第12章 沖縄の雇用・失業問題 矢野昌浩 憲法における雇用・労働条項の意義/沖縄型雇 用社会の現状と雇用対策の課題/沖縄県におけ る若年者雇用対策の展望 第13章 沖縄における地方自治 渡名喜庸安 憲法による地方自治の保障/沖縄における地方 自治の展開/地方分権改革と沖縄における地方 自治 第14章 沖縄における自治の実践 ―県民投票・市民投票 井端正幸 現代国家と民主制/沖縄の自治と米軍基地問題 第15章 国家主権と人権 比屋定泰治 国家主権とは/米軍の訓練による騒音被害/米 軍基地の環境汚染/米軍基地問題の解消のため に 〈資料〉 日本国憲法/日米安全保障条約(旧安保条約) /日米安全保障条約(新安保条約)/日米位置 協定 |