書籍名 | 低炭素社会への道程 |
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副題 | ドイツの経験と地球温暖化の政治・経済学 |
著者 |
遠州尋美・ 柏原誠編著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 240頁 |
発行年月 | 2011年1月 |
定価 | 2,860円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03317-8 |
ジャンル | 環境問題 |
本の説明 |
2009年12月のCOP15サミットの検証を通し、地球温暖化対策の論点を整理。環境先進国ドイツの取り組みに学び、日本の防御的な後ろむきの姿勢を正し、すすむべき方向と課題を提言する。 |
目次 |
はしがき:COP16を振り返って 序章 「2013年以降」とその展望 はじめに/待ったなしの地球温暖化対策/ COP15をどう評価するか/後退の危機にある日 本の地球温暖化対策/本書のねらいと構成 ●第T部●環境先進国ドイツに見る低炭素社会 への道 第1章 脱化石・脱原発を目指す ドイツの環境エネルギー政策 はじめに/NHK特集「低炭素社会に踏み出せる か」/ドイツの温暖化対策/ドイツの脱原発政 策/おわりに 第2章 環境首都フライブルクの都市交通政策 はじめに/都市交通政策の現代的意義/フライ ブルク市の都市交通政策/総合的交通政策の効 果/おわりに―日本への含意 第3章 市民参加型エコ住宅地づくり ―フォーラム・ヴォーバンとその経験 はじめに/ヴォーバン地区の概要と計画プロセ スの特徴/交通コンセプト「自動車が無くても 便利に暮らせるまち」/ヴォーバン地区の低エ ネルギーコンセプト/おわりに―ヴォーバン地 区で得られた成果 第4章 市民が主役の再生可能エネルギー普及 ―シェーナウEWSとフライアムト村 はじめに/市民所有の配電会社―シェーナウ市 民の挑戦/電力を輸出する村―フライアムト/ おわりに ●第U部●地球温暖化問題の政治・経済学 第5章 地球温暖化防止の国際的枠組み はじめに/地球温暖化の国際制度―気候変動枠 組条約と京都議定書/「2013年以降」の国際制度 をめぐる動向/拡大する炭素市場とその機能/ むすびに代えて 第6章 環境税と排出権取引 ―温暖化防止の経済インセンティブ はじめに―福田ビジョンに排出量取引が盛り込 まれた経緯/日本の気候変動政策と経団連自主 行動計画/排出量取引制度の制度設計/排出量 取引制度の理論と実際/試行排出量取引スキー ムと今後の行方/環境税とその意義/まとめ― 低炭素社会への道 第7章 低炭素社会を拓く再生可能エネルギー はじめに/資源・エネルギー問題としての地球 温暖化問題/再生可能エネルギーの経済効果/ 再生可能エネルギー普及をどのように進めるの か/おわりに―市場が先か、技術革新が先か 第8章 低炭素社会への環境経済戦略 はじめに/地球温暖化問題の多面性/地球温暖 化防止長期目標の持つ意味/エネルギーの持つ 意味/地球温暖化防止の環境経済戦略―トレー ドオフの克服/デカップリング戦略と炭素の価 格付け/持続可能なまちづくり/地域から進め る温暖化防止/おわりに―「地域公共人材」を結 集して 終 章 ドイツに学ぶ低炭素社会への道 はじめに/日独における地球温暖化対策の到達 点/ドイツの低炭素社会を導いた経済インセン ティブ/確実な目標達成を担保する手段―拘束 力ある協定と統制的手段/ドイツの経験から何 を学ぶのか/おわりに―日本の進むべき道 あとがき |