書籍名 | 介護事故の法政策と保険政策 |
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著者 |
長沼建一郎著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 404頁 |
発行年月 | 2011年12月 |
定価 | 5,500円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03378-9 |
ジャンル | 社会保障法 社会保障・社会福祉 |
本の説明 |
介護事故をめぐる法的紛争の構造を裁判事例を中心に考察する。法政策と保険政策が交錯するなか、保険スキームによるリスク分散のあり方も含め、総合的視点および政策的対応を提示。 |
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目次 |
はしがき 第1章 研究対象としての介護事故 本書のテーマと目的/介護事故の典型的事例と 問題の所在/介護事故研究の意義/介護事故に かかる概念規定/本研究の視座/本書における 研究対象の限定/本書の構成 第2章 介護事故に関する調査・統計・先行研究 の概観 はじめに―問題の所在と本章の構成/介護事故 に関する事例調査/介護事故に関する統計数値 /介護事故に関する先行研究の検討 第3章 介護事故の法制度的位相 はじめに―問題の所在と本章の構成/介護事故 の法的紛争としての独自性と法的評価の困難性 /介護事故の法制度的位相/安全性と価格/注 意義務の判断基準/まとめに代えて 第4章 介護事故の概念規定と裁判例の収集 はじめに―問題の所在と本章の構成/介護事故 の概念規定/介護事故の裁判例の収集/隣接領 域の事故との関係/2000年以前の裁判例におけ る介護事故に類似する事案の位置づけ 第5章 介護事故の裁判例の概括的検討 ―裁判事案と判決の全般的傾向 はじめに―問題の所在と本章の構成/介護事故 の裁判例とその分類/裁判事案の全般的な傾向 /まとめに代えて 【介護事故の裁判例(2000〜2010年)の概要】 第6章 介護事故の裁判例の横断的分析 はじめに―問題の所在と本章の構成/事案類型 ごとの事故の発生プロセス/誤嚥事案の検討/ 転倒事案の検討/「その他の不測の事故」事案 の検討/総合的分析の試み(1)―当事者に即し た分析/総合的分析の試み(2)―事案類型によ る比較/総合的分析の試み(3)―体系的な位置 づけの試み/まとめに代えて 第7章 介護事故の金銭的賠償と賠償責任保険 はじめに―問題の所在と本章の構成/賠償責任 保険の意義と普及動向/介護事業者向け保険商 品の概要/賠償責任保険が裁判所の法的判断に 及ぼす影響/賠償責任保険が事業者の行動に及 ぼす影響/加入強制にかかる論点/まとめに代 えて 第8章 介護事故による人身損害と保険政策 ―賠償責任保険と定額保険スキームによ る対応 はじめに―問題の所在と本章の構成/介護事故 の性格と介護サービスの安全性/現行の賠償責 任保険による対応/オルタナティブの検討(1) ―無過失補償スキームによる対応/オルタナテ ィブの検討(2)―定額保険スキームによる対応 /オルタナティブの検討(3)―賠償責任保険と 定額保険スキームの組み合わせによる対応/保 険スキームの組み換えと法的評価および実務と の接合/まとめに代えて―介護サービス契約お よび公的介護保険との関係 第9章 介護サービス契約の法的構造と 介護サービスの安全性 ―社会保険スキームとの関係を中心に はじめに―問題の所在と本章の構成/保険対象 となる介護サービス契約とそれ以外との比較/ 介護サービス契約の法的構造からの把握/社会 保険スキームの役割と安全性の位置づけ/介護 事故における法的責任との関係/まとめに代え て 第10章 総括と展望 総括/今後の展望 参考文献 あとがき 事項索引 |