書籍名 | ピース・ナウ沖縄戦 |
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副題 | 無戦世界のための再定位 |
著者 |
石原昌家編 |
判型 | A5判 |
頁数 | 214頁 |
発行年月 | 2011年12月 |
定価 | 2,200円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03380-2 |
ジャンル | 平和学 歴史 |
本の説明 |
意図的な沖縄戦の捏造の動向分析を踏まえ、沖縄を拠点とした「軍事強化」へ警鐘を鳴らす。3.11を契機に「有事」への協力要請が高まるなか、平和創造のためのメッセージを発信する。 |
目次 |
まえがき プロローグ…………………………………石原昌家 第1章 沖縄戦体験の認識は、なぜ共有されてい ないか……………………………石原昌家 沖縄戦での住民被害の特異性/日本軍が沖縄住 民に投降を許さなかったわけ/第32軍の県民指 導方針―「軍官民共生共死の一体化」/住民殺 害の命令・達し/「皇民化教育」の犠牲という のは、「一億総懺悔論」という根拠 第2章 「沖縄戦体験」を捏造した「援護法」の 仕組み……………………………石原昌家 はじめに/沖縄戦における集団自決という言葉 の意味は何か/二歳児が日本軍部隊に所属して 「靖国神社」に合祀されたわけ/「戦闘参加 者」には「軍の命令」・「積極的戦闘協力」が 必須条件/おわりに 第3章 沖縄地元紙社説に見る沖縄戦認識 ―『沖縄タイムス』・『琉球新報』を 通して……………………安良城米子 はじめに/「集団自決」は行政用語/「国体 (天皇制)護持」のため殺害―軍史料に見える 「真実」/住民の集団死/住民に「共生共死」 を強いる―戦闘意識不十分と軍部判断/新たな 国の巧妙な「ワナ」―11万人余の抗議集会をう け皇民化教育記述強要 軍の強制性薄める/家 永訴訟の認識共有化を/おわりに 第4章 歴史修正主義者らによる沖縄戦書き換え ……………………渡名喜守太 はじめに/歴史修正主義の発生/沖縄戦の書き 換え/おわりに 第5章 沖縄戦と有事法制……………渡名喜守太 はじめに/日本軍の法的責任を問う意義/沖縄 戦における住民の被害と日本軍の法的責任/国 内法上の違法行為/国際法上の違法行為/第32 軍の官民支配構造/国民保護法と治安維持/お わりに 補章1 3・11以後の諸問題…………渡名喜守太 「国民保護」の限界と死の受容/有事体制構築 への利用/沖縄の軍事拠点化への布石/今後の 展開と沖縄の将来 第6章 有事法制下の日本・沖縄のいま ―「国民保護法」による「軍民一体意 識」の形成…………………西岡信之 中国漁船拿捕事件口実に、日米軍事一体強化狙 う/沖縄全島軍事要塞化/中国の軍事力の台頭 /有事体制のいま/国民保護法と国民保護計画 第7章 憲法九条・非暴力平和思想の具現化 ―無防備地域宣言運動………西岡信之 有事体制を地域から抗する無防備平和運動/那 覇市の無防備平和条例制定運動/沖縄の平和思 想の具現化 補章2 原子力「核」のない無戦世界を ―3・11福島原発事故を問う ………………………西岡信之 フクシマとオキナワ/東電を支える政官財労学 情の金権汚染ネットワーク/原発事故を口実に 情報統制、有事体制へ エピローグ―「無戦世界」実現のために ………………………石原昌家 あとがき |