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書籍名 移りゆく法と裁判
著者 安部光壱
判型 四六判
頁数 200頁
発行年月 2012年2月
定価 2,640円(税込)
ISBN ISBN978-4-589-03383-3
ジャンル 司法制度・裁判実務 評論・エッセイ
本の説明 市民の注目をあびた事件や裁判、日常の法律問題や社会現象、文学・映画など様々な素材を弁護士の視点で解説し、問題点を鮮明にする。行間に人となりが滲み出た法律エッセイ。

目次 安部弁護士「乗りのよさ」と飽くなき好奇心
              …………柏木 昇
熟達した弁護士・安部さんの精髄を凝縮
              …………升田 純


◆T 雑 学 ◆

弁護士からみたシェイクスピア

世間と社会のはざまで
 ■紛争解決のための世間学

夏樹静子『量刑』を読んで
 ■裁判をする人と合議の秘密を探る

キリスト教とダ・ヴィンチ・コード

陪審を巡る米国の旅
 ■自由の女神とブルックリン橋

浮気 結婚詐欺 そして放火
 ■どうしようもなく馬鹿な男の教訓

慌ただしい夏が過ぎて
 ■民国護弁護士の弁護士日誌

車社会の功と罪 ■六〇歳で車の運転免許に挑戦


◆U 弁護士倫理 ◆

裁判的思考の勧め
 ■弁護士の利用の仕方と弁護士の役割

「先生と呼ばないで!」
 ■新人弁護士紹介状が投げかけた波紋と背景

弁護士が弁護士を訴える?!
 ■弁護士事務所大型化が進むなかでの光と影

司法修習生に給料を支払うことは是か非か
 ■現代社会における弁護士の役割を考えるには
  格好の素材

弁護士vs弁護士 ■弁護士に美徳はないのか


◆V 事実認定 ◆

ジュリスト『[判例から学ぶ]民事事実認定』を
読んで ■裁判官の最後の聖域に高まる関心

明治初期の事実認定はどのように行われていたか
(1)■まずは、明治の司法改革からはじまる

明治初期の事実認定はどのように行われていたか
(2)■裁判官の登場、当事者主義の芽生え、上訴

正しい事実認定をするにはどうしたらいいか
 ■退役した老裁判官たちに聞く

長すぎる裁判は無意味だが、短すぎる裁判は
もっと危険だ ■迅速な裁判か緻密な裁判か

因果関係の「相当程度の可能性」とは何か
 ■勾留中の被告人を速やかに外部の医療機関に
  転送する義務があるか


◆W 判 例 ◆

大和銀行株主代表訴訟判決言い渡される

児童買春・児童ポルノ処罰法(1)
 ■性的自由の問題か、児童の性的搾取からの
  保護か

児童買春・児童ポルノ処罰法(2)
 ■重罰化されていく法改正と問題点

年金が差押えられる(?)
 ■金銭債権の強制執行の仕組みと救済方法

「ヤマダさんより安くします」はOK?
 ■自由な販売競争はどこまで許されるか

パチンコ攻略情報の「100%絶対に勝てる」は、
断定的判断の提供にあたるか
 ■消費者契約法と断定的判断の提供による
  取消し

遺留分減殺請求事件 二回目の最高裁勝訴判決
 ■遺言で共同相続人の一人に財産全部を相続さ
  せると記載された場合に、相続債務はどうな
  るのか

住宅瑕疵担保履行法をどう読むか
 ■住宅に欠陥がある場合、誰が誰にいつまで何
  を請求できるか

一級建築士の免許取消処分は妥当だったのか
 ■免許取消処分の執行停止を巡って

非嫡出子の相続分は、嫡出子の相続分の半分か
 ■最高裁大法廷判決を占う

民法三八七条はどこに行った?
 ■民法改正と条文ミステリー

高校野球部バス横転事故で、運転していた
元副部長に禁固二年六月の実刑判決
 ■この現実をどう受け止めるか

送電線切断事故と旅客運賃の払戻し
 ■相当因果関係のむずかしさ

男が女と別れるとき
 ■男は妊娠中絶の慰謝料の支払い義務はあるか

最高裁に新しい変化が……?
 ■厳格解釈と保守化の傾向は是か非か

あとがき
関連年表(平成元年〜平成二三年)
 

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