書籍名 | 平和憲法と永世中立 |
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副題 | 安全保障の脱構築と平和創造 |
著者 |
澤野義一著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 228頁 |
発行年月 | 2012年3月 |
定価 | 5,280円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03395-6 |
ジャンル | 憲法 |
本の説明 |
平和憲法の理念を体現する永世中立論の現代的意義を検討し、政府や自治体の安全保障や平和政策の問題点を批判したうえで、代替的な政策を提言する。武力紛争の際の文化財保護にも言及。 |
目次 |
はしがき ◇第一部◇平和憲法と永世中立 第一章 永世中立国の現代的形態と安全保障政策 ―永世中立の現代的意義と課題― はじめに/永世中立の意義と諸形態/特徴的な 現代永世中立国の形態/永世中立国の安全保障 政策の展開と問題状況/日本における永世中立 の課題 第二章 中立国コスタリカの憲法と平和主義 ―歴史と概要― はじめに/コスタリカ憲法の前史/コスタリカ 憲法の制定過程と基本的特色/コスタリカ憲法 の基本的人権と政治制度/コスタリカ憲法の平 和主義/おわりに 第三章 憲法9条の世界化と非武装永世中立論の 考察 ―田畑忍博士の平和論に即して― はじめに/戦前および敗戦直後の平和観/憲法 9条の歴史的意義づけと世界化論/憲法9条擁 護と平和運動/非武装永世中立論に対する消極 論から肯定論へ/非武装永世中立論の積極的展 開/おわりに ◇第二部◇平和憲法と国際的および 地域的安全保障 第四章 日本の平和憲法と「国際貢献」論 ―自衛隊海外派兵と 憲法9条改正論との関連で― はじめに/平和憲法と「国際貢献」論の展開/ 憲法9条改正のための「国際貢献」論/自衛隊 の海外派兵とイラク派兵違憲判決の意義と課題 /非軍事的「国際貢献」(論)の課題 第五章 自衛隊海外派兵法に関する現況と問題点 ―海賊対処法と恒久派兵法案の検討― はじめに/海賊対処法の制定背景および概要と 問題点/自衛隊恒久派兵法案の提言背景および 概要と問題点/おわりに 第六章 北東アジアの安全保障と日本の平和憲法 ―朝鮮半島有事論との関連で― はじめに/朝鮮半島有事論と軍事法制整備の動 向/朝鮮半島有事論と平和憲法の改正論/平和 憲法の理念を生かした北東アジアの地域的安全 保障政策/おわりに 第七章 国際安全保障における自治体平和政策の 現状と課題 はじめに/国による自治体の軍事協力強化/自 治体平和政策の再検討と新たな課題/自治体平 和政策への国際人道法の活用/おわりに 第八章 武力紛争の際の文化財保護条約 (ハーグ条約)とその地域的平和への活用 ―憲法9条に基づく非戦・非武装地域 創造のために― はじめに/1954年のハーグ条約の締結経緯と概 要/1954年のハーグ条約と日本の対応/1954年 のハーグ条約以降の関連条約と1999年のハーグ 条約第2議定書の締結経緯/1999年のハーグ条 約第2議定書の概要/日本のハーグ条約批准・ 加入と武力紛争の際の文化財保護法制定/ハー グ条約の平和的活用の課題 |