書籍名 | 「地方自治の本旨」と条例制定権 |
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著者 |
南川諦弘著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 384頁 |
発行年月 | 2012年2月 |
定価 | 8,140円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03398-7 |
ジャンル | 行政法 |
本の説明 |
条例制定権の範囲と限界を判例を手がかりに検証。特別意義論の解釈により、自治権としての同権の実質的な保障と地方自治制度の確立、地方自治行政における法治主義の徹底を図る。![]() ![]() |
目次 |
はしがき ■第T部 「地方自治の本旨」の規範的内容■ 第1章 「地方自治の本旨」の規範的意味 はじめに/憲法第92条の憲法保障的意味/「地 方自治の本旨」の規範的内容 第2章 ホーム・ルール・シティにおける 自治立法権について はじめに―自治立法権をめぐる我が国の理論状 況/固有の自治権論とホーム・ルール・シティ の自治権/ホーム・ルール・シティにおける地 方自治体の法と州法の衝突/おわりに 【資料】自治憲章について ―バークリィ市憲章を例として はじめに/ホーム・ルール運動と自治憲章/ バークリィ市憲章 ■第U部 条例制定権の範囲と限界■ 第1章 条例と刑罰 はじめに/条例の刑罰設定権に関する沿革/条 例の刑罰設定権の検討/おわりに 第2章 条例の限界(その1) ―営業の自由・ 財産権の規制を主として はじめに/ラブホテル規則3条例の概要/ラブ ホテル規制の2つの側面/営業の自由との関係 /財産権の保障との関係/地方自治法との関係 /旅館業法・建築基準法との関係 第3章 条例の限界(その2) ―いわゆる法律先占論の再検討 はじめに/学説/判例/おわりに 第4章 特別意義論の検証 特別意義論の提唱/特別意義論の有用性の検証 /おわりに 第5章 風俗環境の保全と地方自治 ―パチンコ店規制条例を例として はじめに/伊丹市判決および宝塚市判決の検討 /地方分権下における条例制定権のあり方/お わりに 第6章 条例制定権の拡充と主体的行政の展開 はじめに/条例制定権に関するこれまでの理論 と実際/地方分権一括法制定後の条例制定権の 範囲/おわりに 【判例評釈・解説】 飯盛町旅館建築規制条例事件/阿南市最終処 分場事件/県労働委員会等委員月額報酬支出 差止請求住民訴訟事件/県労働委員会等委員 月額報酬差止請求住民訴訟控訴事件 ■第V部 行政指導・要綱行政とその限界■ 第1章 行政指導と法治主義 はじめに/規制的行政指導と法的根拠/規制的 行政指導の実効性を担保する措置とその限界― 判例を素材として/おわりに 第2章 「要綱行政」考 はじめに/宅地開発等指導要綱の概要/裁判例 の検討(その1)―宅地開発等指導要綱の実効 性確保のための制裁措置に関して/裁判例の検 討(その2)―いわゆる開発負担金の納付に関 して/裁判例の総括―要綱行政と法治主義/宅 地開発等指導要綱の条例化の検討(その1)― 公共・公益施設の整備義務および建築規制を中 心として/宅地開発等指導要綱の条例化の検討 (その2)―開発負担金を中心として/おわり に 【判例評釈・解説】 建築計画に対する行政指導と建築確認の留保 の違法性/パチンコ店への用途変更建築確認 不作為事件(鎌倉市) ■第W部 補 論■ 第1章 いわゆる大阪府興信所条例について はじめに/本条例の内容/本条例制定の経過と 専門懇における討議/最近の自治体における個 人情報保護の施策と本条例/本条例の問題点と 評価 第2章 自治基本条例について ―その最高規範性を中心に 自治基本条例の制定/自治基本条例の最高規範 性 第3章 行政上の義務の履行確保と民事訴訟 はじめに/民事訴訟の可否に関する従来の学説 ・判例と14年最高裁判決/「法律上の争訟」の 意義/おわりに 索 引 |