書籍名 | 環境教育学 |
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副題 | 社会的公正と存在の豊かさを求めて |
著者 |
井上有一・ 今村光章編 |
判型 | A5判 |
頁数 | 214頁 |
発行年月 | 2012年4月 |
定価 | 2,970円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03408-3 |
ジャンル | 環境問題 教育 |
本の説明 |
既存の〈環境教育〉の限界と課題を根源的に問い直すなかで、真に求められている環境教育学には、「社会的公正」と「存在の豊かさ」という視座と社会変革志向が包含していることを提示。 |
目次 |
はしがき 序 章 <環境教育>から環境教育へ <環境教育>の出自と歴史を振り返る意義/環境 教育の歴史と特徴/<環境教育>の限界と環境教 育の可能性 ■第T部 持続可能で公正な社会を求めて■ 第1章 環境教育の「底抜き」を図る ―「ラディカル」であることの意味 環境教育が「ラディカル」であることの意味を 考える/「底抜き」を図る/持続と公正と豊か さのための環境教育 第2章 公害教育 ―環境教育の原点から未来をつむぐ 公害は終わっていない、公害教育も終わってい ない/現代における公害教育の実践―未来に向 けた環境教育の萌芽/これからの公害教育―E SDとしての展開可能性 第3章 開発教育研究から学校教育を問いなおす ―環境教育の実践に向けた新たな展望 学校教育の場で環境教育を実践することの可能 性と困難さ/開発教育はどのような社会の実現 と人間の育成をめざしてきたか/学校教育のも つ社会の再生産装置としての機能を問いなおす /開発教育の可能性を拓く実践のあり方/開発 教育の意義と可能性を拓く専門家としての教師 第4章 ポスト・フクシマ時代の社会的公正への 視座 原発震災とさまざまな敗北/原発問題と環境問 題の共通性格/環境問題から隔離された原発問 題/震災の前とあと/敗北を抱きしめてポスト ・フクシマへ ■第U部 共にいまを生きる豊かさを求めて■ 第5章 詩的に大地に住まうこと ―<環境教育>の彼岸へ 詩的に大地に住まうことに向けて/<環境教育> はプロジェクトであった―「非詩的」な生き方 を再考する/<環境教育>の3つの限界―<環境教 育>の実効性が保証されないのはなぜか/<環境 教育>というプロジェクトの彼岸へ 第6章 大人の論理を超える子どもの遊び体験 子どもの遊びを取り巻く今日的状況/遊びにお ける体験と教育における経験/遊びの理論と概 念の成立をめぐって/遊び体験の意義 第7章 「いまを生きること」の豊かさを求めて ―児童文学『モモ』が語る生命の時間 産業社会における“Time is money.”という時 間意識/『モモ』における“Time is life.” という時間意識/「いまを生きること」に豊か さを見いだす環境教育 第8章 無為の生み出す豊かさ ―共に在ることにおいて立ち現れる この私たちの存在と意味 私たちを取り巻く環境/Developmentのための <環境教育>の臨界/無為というオルタナティブ /共に在ることにおいて生み出される豊かさ 終 章 環境教育の深みにあるもの 「エコ」を越えたその向こうにあるもの/8つ の側面からみるラディカルな環境教育/持続可 能な社会に向けて―エコロジーの3つの原理、 そして環境教育/むすびにかえて あとがき |