書籍名 | 社会保険の法原理 |
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著者 |
菊池馨実編 |
判型 | A5判 |
頁数 | 270頁 |
発行年月 | 2012年6月 |
定価 | 6,490円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03437-3 |
ジャンル | 社会保障法 |
本の説明 |
社会保険の法的な意義と原理について根源的に再認識・再検討を試みる。役割と限界、税方式との比較など主要な論点・観点から考察。持続可能な社会保障制度を構築するために問い直す。 |
目次 |
はしがき はじめに―本書の構成と概要・・・・・・・・・・菊池馨実 第1章 社会保険制度の特質と意義・・・・品田充儀 混沌とする社会保険制度/問題の所在/社会保 険制度の特徴/社会保険の税財源への移行要因 /社会保険制度の改革視点/おわりに 第2章 新しい社会保険へのアプローチ ―民法から考える社会保険の理念 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・嵩さやか はじめに/社会保険の現在と新たな論理的基盤 の模索/日本の社会保険の現状と新たなアプロ ーチ/民法における連帯/民法における連帯と 社会保険 第3章 社会保険方式と社会扶助方式 (いわゆる税方式) ―老齢基礎年金の社会的扶助化を 中心に ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・福田素生 はじめに/主要国における老齢年金などの保障 の仕組み/社会保険方式と社会扶助方式(いわ ゆる税方式)/老齢年金の保障の仕組み/社会 保険による老齢年金制度 第4章 障害と社会保険 ―若年障害者の所得保障の日独比較 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・福島 豪 はじめに/日本における若年障害者の所得保障 /ドイツにおける若年障害者の所得保障/日独 比較/おわりに 第5章 社会保険を中心とした 所得保障の制度体系のあり方 ―イギリスの老齢保険・生活保護・ 児童手当を参考に・・・・・・・・西村 淳 問題意識/イギリス所得保障制度の変遷/イギ リス所得保障制度の体系/日本への示唆 第6章 社会保険における強制加入の一考察 ―強制加入団体における強制性との 比較を通して・・・・・・・・・・・・加藤智章 はじめに―問題関心・検討アプローチ/強制加 入団体における強制加入/団体構成員の協力義 務/社会保険における強制加入/考察/むすび にかえて 第7章 保険者機能と財源方式 ―NHSにおけるPCT等の運営主体と 日本の保険者の比較を通して ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・本田達郎 はじめに/本章における保険者機能の定義/ PCTと日本の保険者の沿革と法的位置づけ/保 険者機能発揮に資すると考えられる両国の取組 /PCTと健保組合をめぐる近年の状況/考察 第8章 公的医療保険における保険原理と 社会原理の均衡点・・・・・・・・・・・・稲森公嘉 はじめに/医療保険の対象者/保険料拠出/保 険事故/保険給付/おわりに 第9章 介護保険の「保険性」・・・・・・・・新田秀樹 はじめに―本章の目的/社会保障法学における 社会保険の教科書的理解/介護保険の保険性の 評価/おわりに―社会保険の保険らしさとは 第10章 介護保険における財源論・・・・・・小西啓文 はじめに/介護保険の財源構造/事業者による 介護報酬の不当利得に対する措置/むすびにか えて 第11章 長期失業・貧困と社会保険・・・・水島郁子 はじめに/雇用保険は防貧の役割を果たしてい るか/雇用保険事業による第2のセーフティネ ット/社会保険の適用と保険料 終 章 社会保険の現代的意義と将来像 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・菊池馨実 はじめに/社会保障・税の一体改革と社会保険 /審議会での改革論議と社会保険/財政制約の 中での社会保険のあり方 |