書籍名 | ひと・まち・ものづくりの経済学 |
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副題 | 現代産業論の新地平 |
著者 |
十名直喜著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 338頁 |
発行年月 | 2012年7月 |
定価 | 3,080円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03445-8 |
ジャンル | 経営・産業 |
本の説明 |
まちづくり、ひとづくりへと視野を広げ、現場と実践をふまえて現代産業論の視点から〈ものづくり〉を捉えなおす。日本初にして現場発のオリジナルなものづくり経済学の書。 |
目次 |
まえがき 序 章 現代産業論の新地平 ―ひと・まち・ものづくりの 三位一体アプローチ はじめに/産業研究の系譜と課題/現代産業論 へのアプローチ―わが産業研究40年の概観/産 業・地域システム研究の基本視点と展開/ひと ・まち・ものづくりの三位一体アプローチ―本 書の趣旨と構成 第1部 ものづくりとひとづくり ―技術と現場のダイナミズム― 第1章 ものづくりと技術・技能 ―「型」とひとづくりの視点 はじめに/科学・技術・産業の発展と人間の諸 問題/「型」の思想と理論/「型」とものづく り/「型」と技術/ものづくりとサービス/も のづくりの現場と技能継承/おわりに 第2章 現場重視のものづくりと経営戦略 ―東国製鋼モデルにみる経営革新と 日韓比較の視点 はじめに/韓国鉄鋼業の発展と構造変化/東国 製鋼の発展の軌跡/現場重視の組織革新プロセ スと日韓比較の視点/東国製鋼の経営理念と企 業文化/鉄鋼労使関係・「協調経営」にみる日 韓比較の視点と歴史的構図/ポスコ一極体制の 終焉とグローバル競争構造へのシフト/おわり に 【補論】韓国メーカーに学ぶ視点 第3章 伝統産業のハイテク化と熟練技能伝承 ―日本の中小メーカーにみる「型」と 創造のダイナミズム はじめに/川口の老舗鋳物メーカーにみるハイ テク経営と技能伝承への挑戦/伝統技術の継承 と創造的進化―甲冑師・明珍家のイノベーショ ン/糸の織りなす千年の技と文化/おわりに 第2部 ものづくりとまちづくり ―産業と地域の文化的創造― 第4章 産業・地域の文化的創造と ブルーツーリズム はじめに/ブルーツーリズムへの着眼/「日本 風景街道」と「みち」文化の再生/「日豊海岸 シーニック・バイウェイ(蒲江・北浦大漁海道)」 の構想と枠組み/ブルーツーリズムの多彩な展 開と地域づくり・ひとづくり/産業と地域の文 化的な再生・創造/おわりに 第5章 陶磁器産業と地域の文化的再生 ―瀬戸ノベルティ・モデルにみる 新たな視点 はじめに/21世紀型モデルとしての陶磁器産業 /潜在能力を引き出す市民との多様な交流・イ ノベーションの視点/「瀬戸ノベルティの魅 惑!〜瀬戸と名古屋をつなぐ陶磁文化のみち 〜」展の企画/様々な出会い・交流が生み出す 新たな文化と産業創造/ノベルティに囲まれて のシンポジウムが紡ぎだす知的・文化的な固有 空間/フィナーレを飾る陶磁文化交流のダイナ ミズム/おわりに 【補論】瀬戸ノベルティ ―地域活性につなぐ文化資源と再評価 第6章 伊万里・有田焼の産業振興とまちづくり ―産業と地域、 伝統と創造のダイナミズム はじめに/苦境にあえぐ有田・伊万里の陶磁器 産業/「有田の3右衛門」にみる伝統と創造/ 有田の伝統とまちづくり/伊万里の産業振興と まちづくり/おわりに 【補論】まちづくりと行政のあり方を考える 第7章 地方行政改革とまちづくり ―第4次瑞浪市行政改革大綱づくりを 通して はじめに/わが国における行政改革の思想と流 れ/行政改革とまちづくりの基本視点/瑞浪市 における行政改革の経緯と課題/第4次瑞浪市 行政改革大綱のねらいと特徴/地方行政改革の 意味とあり方/地域力と人材の育成/おわりに ―魅力的でサステイナブルな瑞浪市づくりに向 けて 第8章 瑞浪市の産業振興とまちづくり ―やきものと地域、 和と洋の創造的融合に向けて はじめに/瑞浪市の産業構造にみる特徴と課題 /危機下のみずなみ焼と創造的経営/瑞浪市の 環境保全とまちづくり/おわりに 第3部 「働・学・研」融合とひとづくり ―労働と人生の文化的創造― 第9章 工場と人間発達 ―『資本論』にみる労働と学びの原点 はじめに/労働の経済学と人間発達/工場の経 済学/標準労働日の創造と工場調査報告書/人 間発達空間の創造と工場法/人間発達社会の創 造に向けて―分離・対立から再結合・総合へ/ おわりに 第10章 “働きつつ学ぶ”現場研究の ダイナミズムと秘訣 ―「働・学・研」融合の3次元体験と 原型づくりを通して 〈解題 特集:“働きつつ学ぶ”現場研究の ダイナミズムと秘訣(上)〉 はじめに/「働・学・研」融合の思想と伝統/ “働きつつ学び研究する”3次元体験をふりか える/“働きつつ学ぶ現場研究”の秘訣と展望 /社会人研究指導の心得と醍醐味/おわりに― 「働・学・研」融合の魅力と21世紀モデル 第11章 「働・学・研」融合の経験知と新地平 ―“働きつつ学ぶ現場研究” シンポジウムの総括と課題 〈解題 特集:“働きつつ学ぶ”現場研究の ダイナミズムと秘訣(下)〉 はじめに/“働きつつ学ぶ現場研究”シンポジ ウムの位置づけと論点/社会人研究者の多様な モデルと基礎研の先見性/大学固有の研究環境 と社会人研究者/日本の大学アカデミズムと社 会人研究者/社会人研究者の魅力と潜在力/お わりに―経済学と現場研究の連帯と革新 終 章 環境文化革命と人間発達 はじめに/工場・産業・主役の発展と環境文化 革命/人間発達の経済学と21世紀的課題/日本 のものづくりと技術の課題/おわりに―技術進 歩と人間発達のあり方 あとがき 参考文献一覧 索 引 |