書籍名 | ハーグ条約と子の連れ去り |
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副題 | ドイツの経験と日本への示唆 |
著者 |
半田吉信著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 282頁 |
発行年月 | 2013年1月 |
定価 | 7,480円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03470-0 |
ジャンル | 民法 |
本の説明 |
国境を越えた子の連れ去りはいまや深刻な国際問題になっている。ドイツのハーグ条約加盟から現在までの連れ去り事例の経過を取り上げ、加盟に向け準備を進める日本に示唆を与える。 |
目次 |
はじめに ■第T部■国境を越えた子の連れ去りと 従来の日本の実務 第1章 子の返還に関する従来の日本の実務 1 はじめに 2 子の日本国への連れ去り(1) 3 子の日本国への連れ去り(2) 4 子の外国への連れ去り 第2章 子の連れ去りに関するハーグ条約 1 はじめに 2 中央当局の役割 3 返還原則と返還拒絶の抗弁 4 返還手続と返還命令の執行 5 面会交流権 6 調停の推奨 7 ハーグ国際私法会議による条約の吟味 ■第U部■ドイツでの議論と近時の裁判例 第1章 ドイツにおけるハーグ条約の適用 1 はじめに 2 外国からドイツへの子の連れ去り 3 ドイツから外国への子の連れ去り 第2章 ドイツ国内裁判所の葛藤 ―導入後15年間の経緯 1 1990年代の事件 (ドイツ連邦憲法裁判所の判断) 2 ティーマン事件(ドイツ−フランス間) 3 2000年代の裁判例 第3章 現在の裁判例―ドイツのヨーロッパ化 1 常居所地の親の監護権(違法性) 2 返還原則の貫徹 3 返還拒絶の抗弁事由 4 連れ去った親が刑事訴追される危険 5 一時的監護権(面会交流権) 6 まとめ ■第V部■ハーグ条約の日本への導入に伴う 問題点 第1章 ハーグ条約の理念と国内法 1 はじめに 2 親権―単独親権か共同親権か 3 面会交流権の重視 4 訴訟扶助、訴訟手続、履行確保手段 5 アンダーテイキング(引受け) 第2章 ドメスティックヴァイオレンスとの関係 ―最大のネック 1 ドメスティックヴァイオレンスと ハーグ条約13条1項b 2 親子の救済策 第3章 国内施行法の制定 1 国内施行法の制定過程 2 移行措置 3 まとめ 結び 事項索引 法令・条文索引 |