書籍名 | 脱原発のための平和学 |
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著者 |
国際基督教大学平和研究所編 |
判型 | A5判 |
頁数 | 226頁 |
発行年月 | 2013年9月 |
定価 | 3,080円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03539-4 |
ジャンル | 平和学 |
本の説明 |
3.11を契機とし、「核」のない平和な世界の創造へ向け、批判的かつ創造的に社会のあり方を提言する。領域横断的な思考と対話を提示。小出裕章氏、秋山豊寛氏、吉原毅氏ほか寄稿。 |
目次 |
はしがき 第1章 まやかしの原子力平和利用……小出裕章 原爆製造のための中心技術としての原子炉/ま やかしの平和利用/日本は「法治国家」か/変 わってしまった世界のなかで/日本が原子力を 諦めない本当の理由 ■ダイアログ 対談者:坂本義和 第2章 原子力災害における健康被害と 長期的課題 ―チェルノブイリ原発事故医療支援の 経験を通して …………………………菅谷 昭 なぜチェルノブイリの教訓を学ばないのか/25 年先を行くチェルノブイリ/改めて、放射線被 ばくについて/チェルノブイリ事故後の健康被 害/長期の低線量被ばくの影響/除染対策につ いて/学童等の集団移住の検討 ■ダイアログ 対談者:西尾 隆 第3章 原発に頼らない安心できる社会へ ―地域金融機関の役割 …………………………吉原 毅 効率だけでは企業は成り立たない/お金が暴走 する時代に/株式会社に欠けているもの―協同 組合運動の意義/お金の弊害にどう対抗するか /「原発に頼らない安心できる社会」の実現を 目指して ■ダイアログ 対談者:岩井克人 第4章 どう一矢を報いるか ―阿武隈での農ある暮らしから 追われて …………………………秋山豊寛 原発難民となって/マイノリティの正義はどこ へ/思考を代行させてはいけない/一矢を報い る方法 ■ダイアログ 対談者:田坂興亜 第5章 人権の視点から見た福島原発事故 …………………………伊藤和子 人権が危機に晒されている/ヒューマンライツ ・ナウの提言/提言の根拠/政府、東京電力が とるべき具体的な措置/人権侵害を構造化させ ない ■ダイアログ 対談者:稲 正樹 第6章 自然エネルギーの国際潮流 ―持続可能なエネルギー政策の始まり …………………………大林ミカ なぜ自然エネルギーなのか/自然エネルギーの 国際潮流/日本での自然エネルギー推進に向け て ■ダイアログ 対談者:毛利勝彦 第7章 市民自治から始まる「緑の党」の挑戦 …………………………漢人明子 緑の党が政治を変える/緑の社会ビジョン/市 民自治・住民自治の実践から/新たな放射能汚 染と向き合う ■ダイアログ 対談者:木部尚志 第8章 脱原発の憲法学…………………中里見博 福島原発「事件」と市民の脱原発志向/市民は 自民党=原発維持を選択したのか/国民主権の 再起動と発動/新しい人権の創造―「環境的生 存権」の提唱 ■ダイアログ 対談者:寺田麻佑 第9章 脱原発社会とエコロジー………千葉 眞 東日本大震災の衝撃と「戦後」の終わり/安全 と共生/シューマッハーの知恵に学ぶ/3.11後 の日本と世界 ■ダイアログ 対談者:中野佳裕 第10章 原子力安全規制政策の変遷……大森佐和 聞き入れられなかった警告/原子力政策・原子 力規制政策の変遷/福島第1原発事故後の原子 力政策と原子力安全規制行政における変化/ 「鉄の三角形」と「非決定の決定」 ■ダイアログ 対談者:高澤紀恵 第11章 持続可能な開発の罠……………毛利勝彦 なぜ「原発震災」を防ぐことができなかったの か/平和的側面の罠/経済的側面の罠/社会的 側面の罠/環境的側面の罠/罠から解放された 再生へ ■ダイアログ 対談者:大森佐和 |