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書籍名 | フランスの貧困と社会保護 |
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副題 | 参入最低限所得(RMI)への途とその経験 |
著者 |
都留民子著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 240頁 |
発行年月 | 2000年3月 |
定価 | 4,950円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02866-2 |
本の説明 |
T部で貧困問題から排除問題への推移をたどり、U部で貧困・排除に抗する社会諸施策の1つであるRMI制度を丹念に考察。その実像を明らかにし、課題を見出し実行するフランスから日本の社会保護制度のあり方を問う。 この書籍は品切につき入手できません |
目次 |
序章 本書の問題意識 第I部 フランスの貧困 第1章 「栄光の30年」における貧困―残余とされた貧困 第2章 貧困の発見(1974年)―経済成長神話の崩壊 1 大量の貧困者の発見 2 政府の貧困の認知 貧困者数の推計 経済成長神話からの解放 3 貧困(者)調査 地域の貧困家族調査 所得分布調査 雇用問題の状況 第3章 1980年代の「新しい貧困」―失業の顕在化と生活の不安定化 1 失業・不安定化・貧困化 2 地域調査による失業と貧困 3 「新しい貧困」と社会保障 社会問題化した「新しい貧困」 「新しい貧困」と社会保障 社会保護制度の「穴」の実態 「貧困との闘い」における民間団体(アソシエーション) 第4章 排除―貧困の拡大・深化 1 失業と社会的排除 2 顕在化した膨大な貧困者たち 社会的ミニマム受給の失業者 住宅困窮者・「家なし」・不定住者(SDF) 3 「排除」とは何か 「貧困」から「排除」へ 排除論 第U部 貧困に抗する社会保護―一参入最低限所得(RMI)制度への途とその経験 第1章 RMI以前の社会保護制度と現代的貧困 1 新しい理念としての社会保障 フランス「福祉国家」 社会保障制度の特徴 2 現代的貧困と直面した社会保障 社会保障の一般化 社会扶助給付から社会保障給付へ―家族給付の役割の拡大 3 失業補償制度―失業保険を中心にして 失業保険 早期退職年金―事実上の失業補償 4 社会扶助の動向 社会扶助の特徴 「貧困との闘い」における社会扶助 5 社会的ミニマム―無拠出最低限所得保障制度 高齢者および障害者世帯への最低限所得保障 ひとり観世帯および寡婦(夫)世帯への最低限所得保障 社会的ミニマムとしての失業補償手当 6 地方自治体の最低限所得保障 第2章 参入最低限所得(Revenu minimum d'insertion:RMI)制度 1 RMI創設までの動き 稼働能力者への扶助の否定 オーエックス・レポート ウレザンスキ・レポート 2 RMI制度の内容と特徴 対象者 手続きと援助の流れ 最低限所得手当の内容と特徴 参入について 3 制度の実態―受給者の状況から 受給者数 受給者の特徴 受給後の状況 RMI手当の停止そして制度からの退出 4 RMIの残された課題 定着したRMI制度 参入施策の課題 スティグマと漏給 25歳未満単身青年の受給権 最低限基準の引き上げ問題 [補論]最低限所得あるいは所得保障のあり方についての論議 終章 フランスの「貧困および排除との闘い」から学ぶもの さいごに 索引 |