書籍名 | 働きすぎ |
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副題 | 労働・生活時間の社会政策 |
シリーズ | 社会政策学会誌第15号 |
著者 |
社会政策学会編 |
判型 | A5判 |
頁数 | 300頁 |
発行年月 | 2006年3月 |
定価 | 3,300円(税込) |
ISBN | ISBN4-589-02937-5 |
ジャンル | 社会政策 |
本の説明 | 日本人は経済発展のなかで労働時間と生活時間のバランスをどうとってきたのか。歴史・ジェンダー関係・国際比較・政策の視点から労働・生活時間を再検討し、これからの働き方と社会政策のあり方を展望する。第110回大会での議論を収載。 |
目次 |
はじめに T 共通論題=労働・生活時間の構造変化から見る社会政策 1 農民の時間から会社の時間へ/斎藤修 ―日本における労働と生活の歴史的変容― はじめに 1 問題 2 労働時間の変容 3 商家の時間 4 農民の時間 5 生活時間の戦前-戦後 6 結語 2 ジェンダー視点からみた労働・生活時間の配分構造/水野谷武志 ―統計による日本の実態の把握と検討― 1 はじめに 2 統計からみた日本の労働時間 3 統計からみた日本の生活時間―子どもを持つ共稼ぎ夫妻に注目して― 4 国際比較 5 おわりに―若干の示唆 3 EU労働法政策における労働時間と生活時間/濱口桂一郎 ―日本へのインプリケーション― はじめに―日本の労働時間法政策から考える 1 労働時間法政策の推移 2 労働時間のフレクシビリティ 3 ワーク・ライフ・バランスと生涯にわたる労働時間配分 4 実行可能な労働時間政策を求めて/久本憲夫 ―仕事と労働時間― はじめに 1 仕事と労働時間 2 大企業雇用管理とは何だったのか 3 実行可能な労働時間政策へ 〔座長報告〕 5 長時間労働の歴史・現在・未来/田中洋子 1 問題の所在 2 自ら働く日本人? 3 働く時間を短くする動き 4 現実の長時間労働 おわりに U テーマ別分科会=報告論文と座長報告 テーマ別分科会1=ドメスティック・バイオレンス防止法のインパクトと社会政策 1 DV法の成立・改正と被害者支援策の課題/原田恵理子 はじめに 1 DV法成立の背景 2 DV法の概要 3 現行法の課題 4 関連施策の整備について 5 今後の課題 テーマ別分科会5=東京における産業・就業・福祉―地域における産業=福祉政策の接点 2 東京都障害者政策の総合的研究/荻原康一 ―障害児学校の進路と雇用・就労の検討を中心にして― はじめに 1 障害児学校卒業生の進路と雇用の現状 2 東京都の雇用・就労支援施策 3 雇用・就労と生活実態―国、企業、東京都の責任と施策― テーマ別分科会6=90年代における鉄鋼業の合理化 3 鉄鋼社外企業における合理化と労働編成/上原慎一 はじめに 1 B製鉄所の合理化と社外企業の再編 2 社外工労働の再編成 3 労務管理・教育訓練 まとめ テーマ別分科会7=「社会政策から労働問題へ」の時代―社会政策学会の歴史的回顧@ 4 社会政策から労働問題へ/山本潔 ―1950年代前半の研究動向― 1 はじめに 2 「社会政策論争」の位置 3 実態調査と「国民の科学」 4 「労働問題」研究の含意 5 むすび テーマ別分科会7=「社会政策から労働問題へ」の時代―社会政策学会の歴史的回顧@ 5 1950年代・60年代・70年代の労働問題認識パースペクティブの変容の検証 /下田平裕身 1 「研究史」を検証するための前提的議論 2 〈構造的な低賃金〉認識を基底に置く認識パースペクティブからの転回 3 想定された〈望ましき〉労働者像と労働組合像の転回 4 70年代以降の認識パースペクティブのゆらぎと混迷 5 結びに代えて テーマ別分科会8=「第三の道の到達点」:ブレア政権下のイギリス社会政策 6 British Social Policy under the Blair Governments /Michael Hill 1 A new approach to social policy? 2 Putting the Government’s achievements in context 3 Social Security and Employment 4 Pension Reform 5 Health Policy 6 Social Care 7 Conclusion 〔座長報告〕 第1分科会(ジェンダー部会) ドメスティック・バイオレンス防止法のインパクトと社会政策/湯澤直美 第2分科会(保健医療福祉部会) イギリスにおける医療・福祉制度改革の現状とその評価/郡司篤晃 第3分科会(労働組合部会) 労働組合運動が直面している現状と課題 :企業別組合の活動の実態を中心として―電機産業の事例―/鈴木玲 第4分科会(社会保障部会) わが国における「ワーキング・プアー」の現状(浜岡政好) 第5分科会(一般公募) 東京における産業・就業・福祉 ―地域における産業=福祉政策の接点―/松丸和夫 第6分科会(産業労働部会) 90年代における鉄鋼業の合理化/森建資 第7分科会(学会史小委員会) 「社会政策から労働問題へ」の時代―社会政策学会の歴史的回顧@―/佐口和郎 第8分科会(国際交流委員会) 「第三の道の到達点」:ブレア政権下のイギリス社会政策/河野真 V 投稿論文 1 ジェンダー視角から見た全電通「育児休職」協約化の成立過程/萩原久美子 ―1960年代の〈家族的責任〉と女性労働― 1 はじめに 2 「育児休職」構想の背景 3 育児の社会化論争と〈家族的責任〉の形成 4 終わりに 2 イタリアにおける移民労働者と家事・介護労働/宮崎理枝 ―2002年の正規化施策以降の展開― はじめに 1 ボッシ=フィーニ法による正規化と家事・介護労働者 2 正規化施策と家事・介護労働者 3 イタリアの移民労働者と社会的排除のリスク 結びにかえて 3 東京における商店街動向と産業振興施策の課題/宮寺良光 ―自営業者の就業・生活実態調査から― 1 はじめに 2 東京の商店街をめぐる今日的様相 3 自営業者の就業・生活実態と商店街に及ぼす影響 4 商店街振興に関する政策的課題 5 むすびにかえて SUMMARY 学会記事 編集後記 投稿論文募集について |