書籍名 | 〈人間の安全保障〉の諸政策 |
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著者 |
岩浅昌幸・ 柳平彬編著 |
判型 | A5判 |
頁数 | 208頁 |
発行年月 | 2012年9月 |
定価 | 2,640円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03451-9 |
本の説明 |
生存保障および持続可能な社会の構築を実現するための指針を〈人間の安全保障〉の考察をふまえ提示。多彩な執筆陣が環境・食・医療・金融・教育などの分野へむけ政策を提言する。 この書籍は品切につき入手できません |
目次 |
序 章 人間の安全保障と日本…………宅間 克 3.11複合大災害の示唆/セキュリタスとベネフ ィタス/現代文明のパラダイム/現代日本文明 のパラダイム/日本への期待 第1章 人間の安全保障と新しい政策公準 ……………………岩浅昌幸 ―原子力発電と格差経済を 例示的素材として はじめに―震災・リーマンショックと人間の安 全保障/人間の安全保障の特徴/人権の補完機 能と人間の安全保障/原子力と人間の安全保障 /格差経済と人間の安全保障 第2章 寡占化社会が人間に与える影響 ……………………柳平 彬 ―ソーシャルビジネスは 資本主義システムを救えるか はじめに/寡占の脅威/寡占競争と多占競争/ 多占で栄え、寡占で滅びる/多占の意味論体系 (Semantics of Polygopoly Participation and Opposition) ■補論:ソーシャルビジネスは 資本主義システムを救えるか ―グラミン銀行元総裁 ムハマド・ユヌス氏に聞く 第3章 アジア通貨単位(ACU)構想…… 近藤健彦 ―21世紀グローバル通貨の模索に向けて はじめに/経緯と現状/10の視点/結び 第4章 地球環境問題と人間の安全保障 ……………………赤尾信敏 ―錯綜する国家間の利害と解決策 加速化する地球環境の悪化と人間の安全保障/ 国際協力による取組が不可欠/国際的取組の成 功例:オゾン層保護/地球温暖化問題への対応 /結びにかえて 第5章 食料自給と農業政策 ………鈴木宣弘・木下順子 世界食料危機の教訓/食料は戦略物資/食料争 奪の時代は来るか/純輸入国の食料安全保障/ すでに低い日本の農産物関税/日本は価格支持 政策をもたない/農産物輸出国の手厚い農業保 護/食料自給率低下で国民が失うもの/食料自 給率の引き上げは可能か/国際コメ備蓄構想の 展望/生産調整から販売調整へ/東アジア経済 連携の重要性/東アジア共通農業政策の可能性 /小括 第6章 高齢者の安全保障………………尹 文九 アジアの人口変動の特徴と展望/少子・高齢化 が社会に及ぼす影響/人間の安全保障としての 高齢者をめぐる課題/人間の安全保障共同体へ 向けて 第7章 医療・社会保障改革への提言 ……………………仁木博文 はじめに/財政の現状/医療のあり方/社会保 障の仕組み/社会保障と税の一体改革 第8章 教育改革への基本的提言………柳平 彬 はじめに/教育基本法の問題点―道徳教育は失 敗したか/教育と学問の分離論/啓育基本法の 中心に「志(こころざし)」 第9章 日本のポテンシャルとイニシアティブ ―汝自身を知れ! ……………宅間 克 はじめに/日本とは何か─概念作用の国(homo conceptence)/日本のポテンシャル/日本のイ ニシアティブ 第10章 新技術に基づくヒューメイン・シティー (Humane City)の提言………… 岩浅昌幸 はじめに/人間の安全保障からみたヒューメイ ン・シティーの必要性/諸外国におけるエコシ ティーの取組/日本の豊富なエネルギー・資源 の活用/新技術に基づくヒューメイン・シティ ーの提言 第11章 人間の安全保障…………………田村正勝 ―近代文明の危機とその超克 危機の本質は文明の分かれ道/中央集権国家体 制を超克する動きとコミュニティの再生/克服 されるべき経済主義―中小企業の談合とワーク シェアリング あとがき 執筆者紹介 |