書籍名 | 園部逸夫 オーラル・ヒストリー |
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副題 | タテ社会をヨコに生きて |
著者 |
御厨貴編 |
判型 | 四六判 |
頁数 | 360頁 |
発行年月 | 2013年7月 |
定価 | 3,960円(税込) |
ISBN | ISBN978-4-589-03473-1 |
ジャンル | 司法制度・裁判実務 評論・エッセイ |
本の説明 |
アカデミズムから出て最高裁にオモテ(判事)とウラ(調査官)の両方から関わった稀有な園部のインタヴュー。裁判官がどのような認識構造・思考過程から判決を下すのかが明らかにされる。 |
目次 |
はしがき ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・御厨 貴 第一章 岐阜から台北、引き揚げ、 金沢から京都へ 祖父・父の思い出/台北での生活/学徒召集/ 引き揚げ―四高へ/京大法学部へ 第二章 京大法学部助手時代のころ 京大事件の後遺症/助手時代/ミシガン大学に 留学/運転免許を取って/コロンビア大学へ/ 日本への関心 第三章 京大法学部助教授から裁判官への転身 六〇年安保―職員組合の副委員長として/京大 紛争/社会保障法と公務員制度/裁判官一年生 ―東京地裁/行政部、手形部、執行部……/東 京高裁へ―東京高裁判事職務代行/日本型行政 法のジレンマ 第四章 最高裁判所調査官になって 前橋地裁に赴任して/書面主義の問題点/エリ ート・コースに乗る人、乗らない人/関八州と いうこと/官庁化する裁判所/最高裁判所調査 官に就任/裁判官と調査官 第五章 ウラからみた最高裁判所 記憶に残る訴訟/大阪国際空港飛行差止め訴訟 /長沼ナイキ基地訴訟/大法廷と小法廷/「新 しい判例」の理論構築/最高裁長官とは 第六章 裁判官から大学へ、 大学から最高裁判所へ 機構改革の必要性/東京地裁裁判長に就任/部 総括の役割/筑波大学から成蹊大学へ/最高裁 判所判事に就任/小法廷のしきたり/憲法裁判 所の在り方 第七章 思い出深い最高裁判所判決 埼玉県教組「四・一一スト事件」/面会不許可 処分取消請求事件/選挙人名簿不登録処分に対 する異議の申出却下決定取消請求事件/南九州 税理士会政治献金徴収拒否訴訟/少年審判手続 における不処分決定に対する補償請求事件/変 造テレホン・カード事件/台湾人元日本兵戦死 傷者補償請求事件/土地区画整理事業計画決定 不服訴訟/工作物使用禁止命令取消等請求上告 事件/酒類販売業免許制違憲訴訟 第八章 オモテからみた最高裁判所 愛媛玉串料訴訟/輸入禁制品該当通知処分取消 請求事件/第三次家永教科書訴訟/教科書調査 官/補足意見と反対意見/経済学の重要性/最 高裁の一〇年 第九章 裁判官・学者・弁護士―二足のわらじを 履いたかのように 実務界と学界との間で/回顧録ではなく……/ 司法制度の構造的限界/間違った批判に対して あとがき ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・園部逸夫 園部逸夫年譜・主要著作 |