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更新日:2007.8.10
死をどう受け容れるか?
みなさんは自分の最期、身近な人の最期をイメージできますか?
日本が高齢社会となって久しい現在、『命の終わり――死と向き合う7つの視点』でふれられている「近年どう老い、どう死ぬかを決められない人が増えている。その大きな原因は、戦後、死生観が失われたことにある」「〈いつ〉〈どこで〉〈どのように〉死ぬかということを、自分の身体と相談しながら、一人で考えていかねばならない。受け容れが終われば、死がやってくるのではない。本人が受け容れると否とにかかわらず、死はやってくる……。死ぬまでの心準備という問題は、今最も切実な問題としてある」という著者の言葉は重く響くのではないでしょうか?
老いるとは/安楽に死ぬとは/受容の死とは/「千の風になって」ブームの背景にあるものは等々、大学で「死への準備教育」を実践する著者が、様々な角度から人生の終末期、死、死後について語り、自らの死、愛する人の死をどう受け容れるかを考えています。
とかく敬遠しがちなテーマですが、若い人もふくめ、すべての世代の人々に読んでいただきたい1冊です。
みなさん、この本をきっかけに、死と向き合ってみてはいかがでしょうか。
大町公氏の著書:
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