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豪華執筆陣による「法曹倫理」の実践的テキスト完成!
2004年4月にスタートした法科大学院は、現在、全国で74校が開設されています。
司法制度改革により、この法科大学院制度が法曹養成の中心となりつつあります。すなわち、法科大学院修了者を対象とした新司法試験の合格者が法曹になるルートがメインになってきたということです。この新司法試験の合格者数は、国民の司法ニーズに応えるべく、2010年には現在の2倍の3000人程度に拡大していくと予想されています。しかし、法曹人口を増やすことは法曹の質の低下をもたらすのではないかという危惧も指摘されています。そのため法科大学院において法曹=法律家としての専門職責任を学ぶ「法曹倫理」が必修科目として位置づけられたわけです。
法曹には、弁護士、検察官、裁判官の三種がありますが、いずれの職に就いたとしても、「法の支配」の担い手、国民から信頼される正義の担い手の役割を果たす使命があるからには、その使命にふさわしい倫理(責任感や規範)を身につける必要があるはずです。その修得が「法曹倫理」の科目に期待されています。
『テキストブック現代の法曹倫理』は、この「法曹倫理」のスタンダードなテキストを目指して企画されました。結果としてスタンダードというよりは、より実践的な内容をもったテキストに仕上がりましたが、「法曹倫理」という科目自体が実践的な性格が強いだけに、むしろテキストとしてより使いやすくなっています。
また、編者をはじめとして執筆陣も斯界の第一人者がそろっているため、ロースクール生のテキストとしてだけではなく、現場の法律家の方々が直面する倫理問題への含蓄のある理論書としても最適です。
法科大学院の実務基礎科目のテキストとして、『リーガル・カウンセリングの技法』(リーガル・スキル・ブックス第2巻)と『実践 ローヤリング=クリニック』を刊行しています。この機会に、あわせてご購読されることをお勧めします。
第1巻『リーガル・スキルの基礎理論』 08年9月予定
第3巻『リーガル・ネゴシエーションの技法』 08年9月予定
第4巻『民事尋問の技法』 08年1月予定
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