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コラム

更新日:2007.10.29

日本の派遣労働の問題点と解決への途すじをさぐる

派遣労働者数が平成17年度の約255万人と10年度に比べると約2.8倍の増加をみせる非正規雇用の拡大にともなって、派遣労働者の問題がクローズアップされています。最近ではキャノンや松下電器産業子会社の「偽装請負」問題や、派遣業者大手のグッドウィルの「二重派遣」問題などが各メディアで報じられています。そういった状況のもと、政府の労働政策審議会では派遣法の改正について審議が開始されました。また、先の連合の定期大会では非正規雇用労働者の待遇改善を重視していく方針が打ち出されました。

派遣労働と人間の尊厳』は、日本の派遣法の基礎となったドイツの派遣法との比較を通して、日本の派遣労働の問題点と派遣法の課題を考察・検証した研究書です。①使用者責任の明確化、②派遣労働者と正規従業員との間の均等待遇原則、③労働組合による派遣労働者の権利擁護という問題意識のもと、日本の派遣法改正のポイントと途すじを示します。

経済的要請から生まれ拡大してきた雇用形態であるにしても、派遣労働者には一人の人間としての人格が尊重されないのか?いま最も注目される課題の一つである派遣労働の問題に鋭く切り込む書籍です。

◆関連書籍

派遣法の弾力化と派遣労働者の保護
(大橋範雄著/7,140円(税込)/1999年)


派遣労働と人間の尊厳

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